効果のある使い方は?
こんな疑問を解消できる記事です
突然の大阪府知事によるコロナの重症化をイソジンで予防できる報道
この報道でまたしてもイソジンの買い占めが起こっていたり、転売ヤーが現れたりと
大変なことが起こっているので、マスコミに踊らされないためにも
正しくイソジンについて知っておきましょう。
なぜイソジンが効果あるのか正しくお伝えできると思います。
1. イソジンって何?
イソジンは商品名であって、成分名はポビドンヨードと呼びます。
ウイルスを殺す作用を持つのは、ポビドンヨードに含まれるヨウ素と呼ばれる物質です。
小学校の時に理科の実験で使ったことがある人も多いかもしれません。
赤褐色から青紫に変化するあれです。
あの液体は、ウイルスの構造を壊す作用があるので、ポビドンヨードでうがいすることで、喉についているウイルスを殺菌することができるのです。
2.どうして効果があると言っているの?
そもそも、今回の報道の前に新型コロナウイルスに対して、イソジンは強い殺菌作用があることは示されていました。
イソジンの販売会社ムンディファーマの論文で発表されています。
ただし、この結果は試験管での効果であって実際にコロナに感染した患者さんに対しての効果を表すものではありませんでした。
実験やっていた筆者からすると、試験管で効果があっても、生き物では一切効果がないというのはよくあることなので、そんなに期待していませんでした。
参考
しかし、今回、大阪府では独自の研究を進めていたみたいで
コロナ陽性の軽症患者41人に対し、「ポビドンヨード」の成分を含むうがい薬で1日4回のうがいを実施したところ、唾液中のウイルスの陽性頻度が低下したという結果が得られたと言います。
うがいをした患者の陽性率が9.5%まで減少したのに対し、うがいをしなかった患者の陽性率は40%だったそうです。
ちなみに唾液を使ったPCR検査を行ったそうです。
これって、
コロナになっていた人がうがいを1日4回しただけで治るということを意味する結果ではないのです!!
単に、唾液PCR検査が陰性化しただけの可能性もあるのです。
すなわち、イソジンの強い効果で口腔内のウイルスが殺菌されただけかもしれないということです。
PCR検査陰性=コロナが治るということではありませんから。
まだまだ、41人という少ない例なので検討が必要な事象だと思います。
今回の結果からコロナに効果がある!!というのは結論を急ぎすぎだと思います。
3. イソジンが売り切れの時は?
と思って薬局に行ってみるも、売り切れだった。。。
もうすでにメルカリで高価出品されてる(一応薬なので、メルカリなどのの転売は禁止行為ですが)
そうお困りの方には、明治うがい薬も同じポビドンヨードなので探してみて下さい。
それも売り切れていて困っている人!
さらに、高齢者の家族が家にいて絶対にコロナにかかりたくない人!
この方は、近所の耳鼻科に行くと良いと思います。
うがい薬が欲しいと言えば、すぐにポビドンヨードを出してくれると思います
ただ、この方法はシークレットなので
コロナになったら重症化する可能性が高い
高齢者の方
高齢者が家族にいる方
持病がある方
に限ってお試しください。
4. 扱いには気をつけて(副作用があるよ)
実験結果はどうであれ、うがいくらいならやろうかな。
イソジン使って。そう考えて、より効果を高めるために
これ、効果ありません。やめましょう。
イソジンは水で薄めれば薄めるほどウイルスを殺菌する力が大きくなります。
おかしな感覚ですが、水に遊離したヨウ素がウイルスに働きかけるので薄めたほうが効果があるんです。
きちんと、添付文書に書かれている通りの濃度に薄めて使って下さい。
また、体質や既往歴によって使ってはいけない人がいるので禁忌と書かれているところみてから使うようにした方がいいです。
使用上の注意はここから確認するのが安全です。
5. まとめ
SNSやワイドショーで紹介されているイソジンでしたが、うがい薬と言えど、薬です。
間違った使い方をしないように、製薬企業のホームページを見てみたり、医師に聞くなど、
正しい情報を調べた上で使うほうが良いと、製薬企業で働く筆者は思っています。