悲しい出来事を早く忘れたい
思い出すだけでイライラする出来事が忘れられない
こんな人に向けて
嫌な記憶を消す方法を、脳科学に基づいて紹介します。
最短2週間でキレイさっぱり忘れることができる方法です。
なぜ、この記事を書くかというと
私、あかりんご(@mitsuringo1992)自身がずっと悩んでいた
嫌な記憶をキレイに忘れることが出来たという経験があること
記憶に関する研究を大学院で行っていた
という理由からです。
忘れたいから、考えないようにする。
でもまたすぐにその出来事について考えてしまう
辛い。
こんな風に感じている方はこの記事を読むことで、記憶のコントロールが出来るようになります。
内容
1. 嫌な記憶を消す方法
2. 嫌な記憶が消えない理由
3.実際に嫌な記憶を消してみた
Contents
嫌な記憶を消すために必要なこと
自分の意思でどうにかならないと知ること
考えないようにしようとするのをやめましょう
嫌な出来事、ムカついた出来事、悲しい出来事、辛かった出来事
全て感情が伴う記憶なので、コントロールすることは出来ないです。
嫌だと思う感情、ムカつく感情、悲しく思う感情、辛いと考える感情
これらの感情を自分の意思で消すことは難しいですよね。
感情を持った以上、記憶だとしても意思で消すことは不可能であるということを理解することが重要です。
紹介する方法を実践してもらえれば、嫌な記憶は消すことができるので
まずはついつい思い出してしまう自分がいても当たり前だと思って下さい。
嫌な記憶が具体的であること
嫌な記憶を消すためには、その記憶が具体的である必要があります。
嫌だという感情はあるけど、その時の自分の気持ちや景色が鮮明でない場合、消すことは出来ません。
ここが曖昧な方は、
なぜ自分は嫌な気持ちになったか
なぜ自分は悲しいと思ったのか
なぜ自分は腹が立ったのか
具体的に考えてみて下さい。
記憶の削除はそれからです。
嫌な記憶を消す方法
では早速、嫌な記憶を消していきましょう。
あなたの消したいと思う、嫌な記憶はどちらで思い出されますか?
A. 映像でクリアに思い出せる記憶(音の記憶は薄い)
B. 音声でくっきりと思い出せる記憶(映像の記憶は薄い)
それぞれタイプごとに記憶を消す方法が異なるので、
自分の記憶はAタイプなのか、Bタイプなのか考えてみて下さい。
両方とも当てはまるという方は、どちらの方法も試してみて下さい。
A. 映像でクリアに思い出せる記憶(音の記憶は薄い)
映像が音よりも鮮明な方は、この方法を試して下さい。
練習
あなたのお気に入りの映画館を思い出して下さい。その映画館にあなたはいます。
現実にある映画館でも、自分の理想の映画館でも構いません。
ふわふわの椅子に腰掛け、ポップコーンの香りが漂う空間にあなたは入り込みました。
前の方の席なので、じっくり映画を楽しめそうです。
今日の映画館は貸し切りのようです。
このようにリアルに、イメージして下さい。映画館はあなたの嫌な記憶を映し出す場所になります。
この自分だけの映画館がすんなりイメージできるようになるまで、練習して下さい。
イメージが容易にできるようになったら次のステップに進みます
記憶を消す7ステップ
1. 嫌な記憶の映像を脳内で再現します。その時にあなたが見えていた景色、嫌な記憶を植え付けた相手の顔がそこにあります。
実際に今、あなたはずっと嫌な記憶として残っていたその時、に帰っているのです。
嫌な感情が心に溢れてくるのを感じて下さい。
2. 嫌な感情を持った自分に視点がある状態から、スッと幽体離脱して下さい。
嫌な経験をしている自分と相手の様子を外から見つめるのです。少し距離をおいた場所からその様子を眺めます。
あー、自分傷ついた顔しているな。自分、超可哀想だな。
そんなことを思うでしょう。
3. 幽体離脱した自分が白いスクリーンに吸い込まれ始めました。
ぎゅーっと吸い込まれていきます。足掻いてもどうにもなりません。
4. スクリーンから抜け出しました。
どうやらここはあなたのお気に入りの映画館のようです。振り返ると自分の嫌な記憶の映像が映し出されています。
この映像を見ることにします。
暗い通路を進み、お気に入りときの席に座ります。
5. 先ほどまで、そこに自分がいた映像を眺めます。
まるで映画のように眺めるのです。
6. 眺めているとだんだんとシアターが離れていくことに気づきました。
大きかった映像がゆっくりと、小さくなっていきます。
嫌な記憶の自分、相手の顔すら分からなくなるほど小さくなっていきます。
7. 小さくなった映像はやがて、白い点になり、消えていきました。
それを見届けたあなたは、ゆっくりと立ち上がり、お気に入りの映画館を出ます。
1~7のステップを毎日3分でもいいので繰り返していくと、あなたの嫌な記憶は確実に消えていきます。
文字にすると長いですが、慣れてくると素早くできると思います。
B. 音声でくっきりと思い出せる記憶(映像の記憶は薄い)
音が映像よりも鮮明な方は、この方法を試して下さい。
記憶を消す3ステップ
1. あなたの嫌な記憶である、誰かの声を脳内で再生します。
例えば、私の例だと
本当に、何やってもダメだよね
めっちゃ太ってるよね。なんで?
何しても続かないよね。忍耐力って言葉知らないの?
これらの嫌な記憶の声を、脳内で再生しました。
2. だんだんとその言葉のスピードをゆっくり再生していきます。再生速度を1/2に、1/10にしていきます。
最初は言っていることが理解できるスピードでも、最後には聞き取れないほどスローにしていきます。
何を言っているのか分からないほどにします。
もし、嫌な記憶の声が早口ならば再生速度を2倍、10倍にして逆に早すぎて何を言っているのか分からない状態を作る方法でも構いません。
大切なのは、嫌な記憶の声が聞き取れないスピードに変えるということです。
嫌な記憶が消えない理由
では、なぜ紹介した方法で嫌な記憶が消えるのでしょうか。
それは、嫌な記憶を思い出す時に使われる脳の細胞同士のつながりを弱め、最終的にはつながりを消すことができるからです。
脳は脳神経という小さな細胞が集まって出来ています。
小さな細胞同士で回路を構成してつながっています。
この脳神経には面白い特徴があり、特定の回路を使えば使うほど、他の回路と比べて効率的に使えるようになります。
イメージは、知らない道を通るよりも、ついつい通い慣れた道を通ることと似ています。
そうして、効率的な回路を脳細胞同士で繋げることで記憶として定着するのです。
この特徴こそが、嫌な記憶を忘れようとしても忘れられない理由であるのです。
無意識のうちに嫌な記憶を思い出すことで、脳内の特定の回路を使い込むことになります。そうして、嫌な記憶を定着していってしまうのです。
つまり、嫌な記憶の特定の回路を使わないようにすれば、思い出せなくなるということなのです。
紹介した方法では、自分の体験をあたかも人の体験のように変えることで、自分にとって必要な記憶でないと脳が錯覚を起こすことができます。
こうして長年嫌な記憶を思い出すことで強めてしまった回路のつながりを弱め、最終的には消していくことができるのです。
参考
脳内の使う回路ほど、太く、使いやすくなり、使わない回路ほど細くなっていく性質を専門用語で脳の可塑性と言います。
詳しく知りたい方のために、参考文献を紹介しておきます。
実際に嫌な記憶を消してみた
私、あかりんごは長年吃音に悩まされていました。
人前で話そうとすると、声が出てこないことが多々ありました。
笑われたり、吃音について指摘される経験はありませんでしたが、
マトモに話せない辛さ、人とうまくコミュニケーションできない自分に絶望する毎日でした。本当に。
就活のグループ面接の時に、ある事件が起こりました。
グループ面接は4~5人であるテーマを話し合って、その様子を面接官に評価されるというものでした。
緊張のため、私の吃音はいつもよりひどくなり、
言葉が出てこない!どうしよう!と半ばパニックになっているなか、
そのチームの1人に
君、何喋ってるか分からないよ。でで笑(私の話し方の真似)。
一回黙ってていいよ。
と言われました。
ショックでした。直したいけど直せないところを、面接で、公衆の面前で指摘されたこと。しかもバカにしたような指摘だったこと。
その日から、ずっとその嫌な記憶を引きずって生きていました。
消したくても、あの笑った男の顔が忘れられない。
そんな時に、心理セラピストの友人に今回紹介した方法を教えてもらい、
藁にもすがる気持ちで毎日5分間取り組みました。
そうして、2週間経った頃にびっくりすることが起きました。
あの男の顔が思い出せない。
なんか、ショックだったけど、まあいいか。クリアに思い出せないし。
ちゃんと効果があったのです。
こうやって、嫌な過去の記憶について書いていますが、特に悲しいとかそういう感情は今、ないです。
なので、嫌な記憶があって、忘れたくても忘れられないで悩んでいる人は
2週間でいいので紹介した方法を試してみて下さい。
まとめ
嫌な記憶を忘れる方法と理由について紹介しました。
あと、筆者の悲しい実体験も書きました。
無意識のうちに思い出してしまう嫌な記憶は、心理セラピーの力を借りるしかありません。
しかも、この方法は私がやって効果があると分かっている方法なので自信を持って紹介できます。
この記事を参考にして、あなたを苦しめている嫌な記憶から1日でも早く解放されることを祈ってます。
何か、やり方が分からないという方は遠慮なくDM下さい!